【2017年・第3回】健康経営銘柄 選定企業のご紹介

【2017年・第3回】健康経営銘柄 選定企業のご紹介

健康経営銘柄とは?

健康経営銘柄は、日本再興戦略に位置づけられた「国民の健康寿命の延伸」に関する取り組みの1つです。経済産業省と東京証券取引所の共同で、従業員の健康管理を経営的な視点から考え、戦略的に取り組んでいる企業を「健康経営名鑑」として選定しています。

「健康経営が経営理念・方針に位置づけられているか」「健康経営に取り組むための組織体制が構築されているか」「健康経営に取り組むための制度があり、施策が実行されているか」「健康経営の取り組みを評価し、改善に取り組んでいるか」「法令を遵守しているか」などの観点から評価を行っています。

今回は、前回のコラムに引き続き第3回の健康経営銘柄に選定された企業の取り組みを紹介します。

【2015年・第1回】健康経営銘柄 選定企業のご紹介
【2016年・第2回】健康経営銘柄 選定企業のご紹介

第3回 健康経営銘柄:株式会社ローソン

株式会社ローソンでは、経営トップがCHO(チーフ・ヘルス・オフィサー)と なり、統括産業医と健康保険組合理事長がCHO補佐となって、健康経営の推進 強化を図っています。人事本部内には社員の健康推進の専任部署「社員健康チ ーム」を設置しています。 特徴的な施策として、ローソンヘルスケアポイント、ロカボチャレンジ、宿泊 型新保健指導が挙げられ、これらの施策実行において必ず数値での結果把握と 評価改善を行っています。 また、重点項目の過去5年間の実績と2018年までの目標値を公表しており、 ホームページ上で開示を行っています。また、実態や目標値のほかに、自社の従 業員の健康課題と具体的な取り組み内容、実施回数、参加率などの定量データを「健康白書」としても公開しています。

取り組み

・健康経営の重点項目を定め、 過去5年の実績と目標値を公表
・CHOを、統括産業医と 健保組合理事長が補佐する体制
・ICTを活用したポピュレーション アプローチとハイリスクアプローチ

●生活習慣病 ポピュレーションアプローチとして2015年度 に続き「ローソンヘルスケアポイント」を展開。 ハイリスクアプローチとして重症化防止予防策を実施している。
●メンタルヘルス 「健康月間」を通じた健康意識の向上、スポーツ大会や部活動、ローソンオリジナル「マチ健体操」を活用したストレッチ体操などで気分転換とコミュニケーションの活性化を図る。
●糖尿病予防 BMI25以上の管理職を対象とした「ロカボチャレンジ」(自社開発した低糖質食品を取り入れた栄養士による食事指導)、糖尿病予備軍や血 糖コントロール不良者を対象とした「宿泊型新 保健指導」(1泊2日の合宿と6カ月間の電話による保健指導)などを実施。

結果

・「ローソンヘルスケアポイント」では、獲得ポイントが多い人ほど次年度健診結果が改善していることが、BMI・血圧・脂質・血糖の項目について確認
・「ロカボチャレンジ」ではHbA1cは6.8%から5.8%に、BMIは33.2か ら30.2に改善
・「宿泊型新保健指導」の参加者BMI平均は28.3から26.6へ、HbA1c平均は 7.0%から6.5%に改善

今回は一例をご紹介いたしましたが、ぜひ貴社も従業員のQOL(生活の質)の向上や、健康状態の改善のために健康経営に取り組み、従業員に投資してみるのはいかがでしょうか。
その結果、企業全体のイメージ向上のために「健康経営銘柄」取得を考えてみるのもよいかもしれません。

<参照元>
データヘルス・健康経営を推進するため、コラボヘルスガイドライン
健康経営銘柄2017選定企業紹介レポート