健康経営を導入してオフィス環境を改善!具体的な行動や指針を紹介!

健康経営を導入してオフィス環境を改善!具体的な行動や指針を紹介!

健康経営導入で「オフィス環境」を改善!今日からできる具体策のご紹介

近年、従業員の健康管理を経営戦略の一環として捉え、健康増進を推進していく「健康経営」への注目が高まっています。これから健康経営に取り組もうと考えている企業の担当者の方の中には、「実際に何をしたらいいのか分からない…」など、具体的な施策が思い浮かばない状態の方もいらっしゃるのではないでしょうか。

健康経営推進は様々なアプローチがありますが、本コラムでは、一日の大半を過ごす「オフィス環境」の視点から、今日から取り組むことのできる具体的な施策をご紹介していきます。

オフィス環境改善で社員の健康がアップ?

オフィス環境が従業員の健康に与える影響

オフィスは一日の大半を過ごす場所であり、自宅にいる時間よりも長い時間を過ごす従業員も少なくないでしょう。

デスクワークをメインにしている方は、

  • 勤務中ずっと同じ姿勢でデスクに座っていて「腰が痛い…」「肩が凝る…」
  • ストレスが溜まるとつい間食で「スナック菓子を食べ過ぎてしまう…」

などの状態が習慣化している方もいるかもしれません。このような状況が続くと、健康への影響が出る可能性がとても高く、結果として仕事のパフォーマンスが下がると予想できます。

オフィス環境改善の効果「プレゼンティーイズムの解消」

経済産業省の健康経営オフィスレポート(以下、レポート)の調査によると、 健康経営を意識してオフィス環境を整えることは、従業員の健康状態に良い影響を与えるだけでなく、プレゼンティーイズム(健康問題による出勤時の生産性低下)やアブセンティーイズム(健康問題による欠勤)が解消されるということが分かりました。

出典:経済産業省「健康経営オフィスレポート」

以上のことから、オフィス環境は、従業員の健康に大きく関わっているといえます。

生産性の向上にも繋がる?

「健康経営」を導入するメリット

健康経営を推進することは、従業員の健康に繋がるだけでなく、企業側にも大きなメリットがあります。主に、下記4つが挙げられます。

  • 生産性の向上
  • 医療費の削減
  • 企業イメージの向上
  • 人材の確保、定着

このように多方面に利益をもたらすため、健康経営は「コスト」ではなく「投資」と捉え、多くの企業で導入が進められています。

快適なオフィス環境は生産性向上に繋がる

健康投資による効果

前述した通り、快適なオフィス環境を整えることで、プレゼンティーイズムやアブセンティーイズムが解消され、生産力低下の原因となる問題改善に繋がります。

また、働き手が減少傾向にある中、従業員の定着率を上げることは重要です。従業員がいきいきと長く働ける環境を整えることは、健康的に働ける会社に勤めたいという現代の働き手のニーズにも合致し、優秀な人材を惹きつけることにも繋がります。

集中できる環境や効率的な導線は、ストレスを生み出さず時間の無駄を省くだけでなく、従業員のモチベーションが上がったり、煮詰まった心身の切り替え、人とのコミュニケーションの中で斬新なアイデアが浮かんだり、と働き方や心身の状態にも関わってくるのです。

まり、オフィス環境を整えることで、従業員の満足度・モチベーションが上がる→プレゼンティーズムとアブセンティーズムが解消される→人材の確保、定着率が上がる→その好循環を繰り返すことで、企業の生産性向上、業績向上にも期待が持てるといえます。

健康経営オフィス導入に向けて

「健康経営オフィス」の考え方

生産性を上げる取り組みとして、「健康経営オフィス」(健康を保持・増進する行動を誘発することで、働く人の心身の調和と活力の向上を図り、ひとりひとりがパフォーマンスを最大限に発揮できる場)という考え方があります。レポートでは、健康の保持促進のために、日常的に「7つの行動」を促すオフィス環境を構築することが重要だとされています。

健康経営オフィスを実現する「7つの行動」

この「7つの行動」とは、具体的に下記を示します。

  • 快適性を感じる
  • コミュニケーションする
  • 休憩・気分転換する
  • 体を動かす
  • 適切な食行動をとる
  • 清潔にする
  • 健康意識を高める

これらの行動を、一時的なものではなく、日常的にできることが理想です。しかし、「毎日運動をする」「栄養バランスのある食事を規則正しく摂る」など、従業員が毎日意識して行動し続けることはなかなか容易ではないでしょう。そこで、企業側から働きかけ、従業員が自然と健康を自覚した行動できるような「オフィス環境」を提供し、従業員の健康増進をサポートすることが必要です。

今日からできる健康経営のためのオフィス環境改善

健康経営に向けて、従業員が快適に感じる過ごしやすいオフィス環境を提供していくことが大切です。とはいえ、予算やスペースなどの条件が限られている企業も多いはずです。では、そのような企業は、どのような取り組みができるでしょうか? 低価格で、手軽に取り組める事例をご紹介します。

1.適切なスペースのある「デスク配置」

ストレスのないオフィスレイアウトには、デスクの配置が重要なポイントのひとつとなります。配置の工夫次第で、従業員同士の適切な距離が保てることで集中力が高まったり、従業員のコミュニケーション活性化により、斬新なアイデアが生まれたりすることなどにも繋がります。

具体例

  • パーソナルスペースを適切な広さにする(1m以上3m以内の距離)
  • 席を自由に選べるフリーデスク制にする
  • 間仕切りを使用せずオープンな空間にする
  • 一息つける休憩スペースをつくる

2.疲れない「椅子」を選ぶ

デスクワークの場合、一日の大半を椅子に座って過ごします。座面が小さい、クッション性が低いなどの疲れやすい椅子は、長時間座り続けると、ストレスや腰痛の原因にもなります。

疲れにくい椅子を選ぶポイント

  • 椅子の横幅がデスク下に収まる
  • ひじ掛けがあるもの
  • 高さを上下調節できるもの
  • 背もたれが骨盤の上をしっかりと支える構造になっているもの

3.目の負担にならない明るさの「照明」

パソコンを長時間見ていると、どうしても目が疲れてしまいますが、実はオフィスの照明も関係しています。目の疲れは、視力低下や片頭痛を引き起こす可能性もあります。労働安全衛生法で定められている基準を参考に、目に負担のかからない明るさに調整しましょう。

4.「植物」を取り入れる

花や観葉植物などの植物には、緊張状態をほぐし、血圧を下げ、呼吸を落ち着かせる効果があると証明されています。ストレス軽減により、従業員のモチベーション向上にも良い影響をもたらすことが期待できます。

植物を取り入れるメリット

  • 従業員のモチベーション向上
  • 従業員満足度の向上
  • 不安定性の減少 など

従来のオフィス設計にとらわれずに、従業員がいかにリラックスして仕事に取り組めるか、部署やチームの垣根を超えた交流を生み出せるか、といった点も意識しながら、いつもと違う視点でオフィス環境を考えてみましょう。

まとめ

健康経営を意識し、オフィス環境を改善することは、企業にとっても従業員にとっても大きなメリットとなります。決して導入してすぐに結果が現れるものではありません。しかし、中長期的な目線でみていくと、企業の成長に良い影響を与えることが期待できます。まずは、小さなこと、できることから始めてみてはいかがでしょうか?

オフィスdeビオ」は、オフィスでの栄養補給を、手軽に健康的に取り入れることができる新しい福利厚生サービスです。食事や健康管理のサポートだけにとどまらず、「従業員満足度の向上」「社内コミュニケーション活性化」など、従業員の課題を解決する新しいアプローチのひとつとしてご活用いただけます。従業員の健康づくりから、健康経営オフィスを一緒に考えてみませんか?