【2015年・第1回】健康経営銘柄 選定企業のご紹介

【2015年・第1回】健康経営銘柄 選定企業のご紹介

健康経営銘柄とは?

健康経営銘柄は、日本再興戦略に位置づけられた「国民の健康寿命の延伸」に関する取り組みの1つです。経済産業省と東京証券取引所の共同で、従業員の健康管理を経営的な視点から考え、戦略的に取り組んでいる企業を「健康経営銘柄」として選定しています。

「健康経営が経営理念・方針に位置づけられているか」「健康経営に取り組むための組織体制が構築されているか」「健康経営に取り組むための制度があり、施策が実行されているか」「健康経営の取り組みを評価し、改善に取り組んでいるか」「法令を遵守しているか」などの観点から評価を行っています。

今回は、第1回の健康経営銘柄に選定された企業の取り組みを紹介します。

第1回 健康経営銘柄:アサヒグループホールディングス

アサヒグループホールディングスの中核事業会社である アサヒビールでは、安全と健康を基盤とした、⼼⾝共に活き活きとした職場づくりを経営課題のひとつとしており、 “健康は全ての⼟台であり、疾病予防ならびに⼼⾝の健康 増進に向けて⼀⼈ひとりが努⼒する”との考えのもと、⼀ ⼈ひとりの⽀援のために次のように取組を強化・充実させています。

取り組み内容

・全国主要拠点に保健師を配置し社員の健康フォロー体制 の整備を進めている
・⼈間ドック受診対象年齢を拡充させ、疾病の早期発⾒・ 早期治療の促進
・全社的なストレスチェックを7年前から実施しメンタル ヘルスの取組を強化
・全国主要拠点で精神科医と顧問契約を⾏い社員の個別 フォローやメンタルヘルス教育を強化
・適正飲酒の啓発活動を進めています(社員飲酒ルールの 制定、社外での適正飲酒セミナーの開催、⼩学校への未 成年飲酒防⽌教育ツールの開発と無償提供等)。
・毎年、健康施策を様々な事業所で企画・実施 (体⼒測定、各種セミナー、卒煙⽀援、社員⾷堂での整 腸剤の無償提供等)。

結果

・2013年度健康保険組合の⼀⼈当たり医療費は、2010年度⽐で6.5%減少
・傷病休職者数 が33%減少
・ストレスチェックの結果、個⼈の要フォロー対象者は世間⽔準よりも少なく、組織診断としても毎年最良とされる「いきいき状態」という結果を獲得

今回は一例をご紹介いたしましたが、ぜひ貴社も従業員のQOL(生活の質)の向上や、健康状態の改善のために健康経営に取り組み、従業員に投資してみるのはいかがでしょうか。
その結果、企業全体のイメージ向上のために「健康経営銘柄」取得を考えてみるのもよいかもしれません。

<参照元>
データヘルス・健康経営を推進するため、コラボヘルスガイドライン
健康経営銘柄レポート(2015年:初回)