【2016年・第2回】健康経営銘柄 選定企業のご紹介

【2016年・第2回】健康経営銘柄 選定企業のご紹介

健康経営銘柄とは?

健康経営銘柄は、日本再興戦略に位置づけられた「国民の健康寿命の延伸」に関する取り組みの1つです。経済産業省と東京証券取引所の共同で、従業員の健康管理を経営的な視点から考え、戦略的に取り組んでいる企業を「健康経営名鑑」として選定しています。

「健康経営が経営理念・方針に位置づけられているか」「健康経営に取り組むための組織体制が構築されているか」「健康経営に取り組むための制度があり、施策が実行されているか」「健康経営の取り組みを評価し、改善に取り組んでいるか」「法令を遵守しているか」などの観点から評価を行っています。

今回は、前回のコラム(【2015年・第1回】健康経営銘柄 選定企業のご紹介)に引き続き第2回の健康経営銘柄に選定された企業の取り組みを紹介します。

第2回 健康経営銘柄:住友林業株式会社

住友林業は、経営理念に基づく倫理行動規範として定めている「私たちが大切にしたいこと」の中に、「家族の尊重:自らと家族を大切にし、豊かな未来を築く」を掲げ、安全衛生管理規程において、職場における従業員の安全と健康を確保することを謳っています。従業員の健康保持・増進のマネジメントの責任者は経営トップであり、 施策の立案から効果検証まですべてに経営トップが関与し、人事部内に専任者を設置しています。

取り組み

・長時間労働改善のために住宅事業本部の各拠点ごとに「働きかた向上 委員会」を設置し、それぞれの職場に適したテーマを決めて取り組みを実施
・メンタルヘルス不調予防として、社内に臨床心理士の資格を持つ社員を配置する他、社内・社外の相談窓口の充実
・メンタルヘルス不調による休業者に対しては復職支援のフローを確立し、一人一人に合わせたきめ細やかな対応を実施
・加えて、勤務時間中の全面禁煙実施を2010年から進めており、 禁煙カウンセリング窓口の周知等も実施
・社内で定期開催している「カジュアルフリーディスカッション」において、喫煙によっ て健康を損なった知人の話など、具体的な経験談により、経営トップ自らが禁煙を従業員へ呼びかけ、健康管理の大切さを話している

結果

・隔年で定期的に計測している従業員満足度の数値が2011年度:76.1% から2015年度:80.6%に向上

今回は一例をご紹介いたしましたが、ぜひ貴社も従業員のQOL(生活の質)の向上や、健康状態の改善のために健康経営に取り組み、従業員に投資してみるのはいかがでしょうか。 その結果、企業全体のイメージ向上のために「健康経営銘柄」取得を考えてみるのもよいかもしれません。

<参照元>
データヘルス・健康経営を推進するため、コラボヘルスガイドライン
健康経営銘柄2016選定企業紹介レポート