オーガニックチョコレートのオススメ10選
オーガニックチョコレートとは
原材料や製造過程において、化学的に合成された農薬や保存料を使用していないチョコレートのことです。
チョコレートは、カカオ、砂糖、乳製品などが主な現在料となっており、それらすべてが有機農法で生産されたものがオーガニックチョコレートと呼ばれます。ナッツやドライフルーツが含まれている場合には、それらも有機的な製法で作られている必要があります。
日本のJAS認証では、これまでは乳製品が有機でなくても、オーガニックチョコレートと名乗れていましたが、2020年7月からは乳製品も有機でないと、オーガニックチョコレートを名乗れなくなります。さらに2020年7月からはアメリカ、カナダ、スイス、オーストラリア以外の国については、製造者が有機JAS認証を取得する必要があります。
有機農業とは、オーガニックとは
オーガニックとは、コーデックス委員会によると、以下を目的とした有機生産システムで生産された製品とされています。
- システム全体において生物の多様性を向上させる
- 土壌の生物活性を強化する
- 長期的な土壌の肥沃化を維持する
- 土地に養分を補給するために動植物由来の廃棄物を再利用し、再生不能資源の使用を最小限に抑える
- 地域で確定された農業システムの再生可能な資源に依拠する
- 土壌、水及び大気の健全な利用を促進するとともに、農作業に起因し得るあらゆる形態の汚染を最小限に抑える
- あらゆる段階において農産物の有機性及び不可欠な品質を維持するために、特に加工方法に慎重を期して農産物を扱う
- 土地の履歴並びに生産される作物及び家畜の種類等、現場特有の要因により決定される、適切な長さの転換期間を経て有機農業を既存の農場において確立する
つまりは、化学的に合成された肥料や農薬などを使用せず、生態系や環境に配慮し、それらを活かした農法で生産された原材料を使用していて、かつ、洗浄などの製造過程においても化学的な自然由来ではない加工過程を経ないで製造された製品のことです。
日本では、オーガニック製品については、コーデックス委員会の基準に則って、有機JASマークによる認証が行われております。有機JAS認証には、クリアすべきたくさんの基準がありますが、主な基準としては、化学的に合成された農薬などの使用禁止資材を3年以上使用しない畑で生産されたものを原材料としていることとなります。
また、日本はヨーロッパ、アメリカと有機認証において、同等性を認めています。これらの認証を受けていない製品がオーガニックや有機を名乗ることは、JAS法という法律の違反となります。
コーデックス委員会:食品の国際規格を設定する機関で、1962年、FAO(国連食糧農業機構)とWHO(世界保健機構)によって設置された機関です。設置の目的は、世界共通の基準の設定により、「自由貿易の推進」と「消費者の健康保護」とされています。
チョコレートの効能
チョコレートの歴史は古く、4000年以上も昔の紀元前、古代アステカ文明や古代マヤ文明ではすでに薬として珍重されていたと記録されています。また、16世紀ヨーロッパでも薬として利用され、その効用は滋養強壮、疲労回復、長寿など100以上も記録されていました。
現代では、チョコレートは薬としては扱われていませんが、さまざまな効果が報告されていますので、それらをご紹介していきたいと思います。
ポリフェノール
ポリフェノールは植物に含まれる苦みや渋み、紫・青・赤の色素成分です。チョコレートに含まれるポリフェノールは、100g中840mgとポリフェノールで有名な赤ワインの約4倍もあります。
ポリフェノールは老化の原因ともなる活性酸素を除去する抗酸化作用や、コレステロールの酸化を防いで動脈硬化の予防効果、ガンやストレスへの抵抗力を高める効果も報告されています。
テオブロミン
茶やガラナ、コーヒーにも含まれていて、動物体内でカフェインの代謝によっても産生されることが知られています。
テオブロミンは、大脳を刺激して、記憶力や思考力、集中力、気力を上げる効果があります。また、自律神経を整える作用もあるのでリラックス効果もあります。
ブドウ糖
脳のエンジンエネルギーとなる栄養になります。脳の神経伝達物質であるアセチルコリンの産生や気分を落ち着かせるセロトニンの分泌も助けます。
食物繊維
リグニンという不溶性の食物繊維を多く含みます。腸のぜんどう運動をサポートし、さらに腸内細菌のエサとなるため、腸内環境を整えます。
ビタミン、ミネラル
カルシウムとマグネシウムのバランスがいいことが注目されています。カルシウム/マグネシウム比が大きい食事を続けると心疾患のリスクが高まることが報告されています。欧米化した食生活をおくる日本人は特にマグネシウム不足となっていることも報告されています。
オーガニックチョコレートの選び方
正規の認証を受けていること
先ほどの有機JASマークやUSDA認証マークなどをチェックしてみてください。認証を受けていない製品がオーガニックを名乗ることは法律違反とは言え、認証マークがないにもかかわらず、オーガニックと書かれているものを目にする機会が多いのが現状です。
成分表示を確認する
カカオマスとココアバター以外にも乳製品や砂糖もオーガニックであるかをチェックしてみてください。またそれらがオーガニックでも余計な添加物が入っていない、シンプルな成分表示のものを選ぶことがおすすめです。
フェアトレード品
オーガニックとは直接的な関係はありませんが、原材料の生産方法にこだわるなら、フェアトレードにもこだわって、チョコレートを選ぶことがおすすめです。
カカオ原産国はアフリカや南米などが多く、歴史的な背景から異常な安値で輸出品が買いたたかれていることや、そこからの貧困問題で子供が労働力として働いているケースなどがあります。
フェアトレードはカカオ生産者に対して正当な価格で取引をして製造した製品のことで、こちらも国際的な認証がなされておりますので、ぜひ認証マークを確認してみてください。
オーガニックチョコレートのおすすめ人気ランキング
ViVANIのオーガニックチョコレート
有機栽培、フェアトレード、伝統的な製法、環境に配慮したパッケージと徹底的にこだわりぬかれたオーガニックチョコレートです。オフィスdeビオでは、食べきりサイズのバータイプのものを扱っております。
iChocライスミルクチョコレート
ヴィーガン生活を厳しい制限のある生活としてではなく、新しいライフスタイルの選択肢としての可能性を広げたい、そんな創業者の思いから作られています。
乳製品の代わりにライスシロップパウダーを使用し、添加物を使用せず、長い時間をかけて丁寧にチョコレート記事を練り上げることによって、オーガニックなだけでなく、ヴィーガンの方でも食べられる滑らかなチョコレートです。
COCOAオーガニックチョコレート
カカオ豆を焙煎ではなく冷砕で、 加工の間カカオ豆を45℃以下で調理されるので、ポリフェノールをすべて残したまま製造されます。また、ナッツも焙煎、加熱されていないので酵素がたっぷり含まれたまま製品なっています。精製糖ではなくココヤシ花の乾燥蜜で甘味を加えています。ココヤシの花はミネラルや抗酸化物質が豊富で、さらに低GI食品としても優秀です。
ナチュラルキッチン クーベルチュールオーガニックチョコレート
エクアドル産、ドミニカ産とサントメ島産のカカオをブレンドしたチョコレートです。フルーティーな、ハチミツのような甘い香りと焙煎香が豊かなオーガニックチョコレートです。ケーキやクッキーなどの様々なお菓子作りに使用できるクーベルチュールチョコレートです。
ROOSIKUオーガニックチョコレート
北欧、エストニアで作られたチョコレートです。動物性原料を一切使用しないヴィーガン対応工場で、42度以下で徹底管理された製造工程ですべての栄養を逃さず、石臼を使って原材料を混ぜ合わせるという徹底された製造工程で製造されています。また、燃やしても有害物質を排出しない、環境に配慮されたこだわりのパッケージを採用しています。
センスショコラ KAOKA
有機JAS認定を取得したドミニカ共和国産のカカオを使用し、京都の老舗茶屋の丸久小山園の抹茶、ほうじ茶、鹿児島県の紫芋の和テイスな味わいです。
GOODIO オーガニックチョコレート
フィンランドのチョコレートメーカーです。原材料から製造までを自社で手掛けるオーガニックチョコレートです。特徴はカラフルでかわいいパッケージです。低温のこだわり製法で、自然のカカオそのままの味が楽しめると話題になっています。
The Tea Roomオーガニックチョコレート
カリフォルニアでUSDA有機認定を取得したオーガニックチョコレートです。 世界初のチョコレートと紅茶のブレンドに挑戦した企業です。チョコレート1枚にティーカップ約1杯分の紅茶、フルーツハーブティーがブレンドされています。香りの楽しみを共有することを大切にしたチョコレートです。
Landgartenオーガニックチョコレート
ヨーロッパのオーガニック認証を取得しています。オーガニックでフェアトレードの原材料のみを使用したチョコレートです。中に練りこんであるフリーズドライのフルーツも有機的に生産されたものです。
GEPAオーガニックチョコレート
ヨーロッパのオーガニック認証を取得し、フェアトレードにいち早く取り組んできたドイツのチョコレートメーカーのオーガニックチョコレートです。サトウキビを絞って煮詰めただけの伝統的な製法で作られたマスコバド糖を使用していることが特徴的です。マスコバド糖はミネラルが豊富でクセのない風味が特徴です。また、キヌアやナッツ、フルーツをふんだんに使った幅広いラインナップも特徴です。
まとめ
この記事を読んでくださっている方の中には、チョコレートが大好きな方も多くいらっしゃるかと思います。今回紹介させていただいたようにチョコレートにはさまざまな効能がありますので、積極的に生活の中に取り入れることをおすすめさせていただきます。
オフィスdeビオでは、環境に配慮した有機農法で作られたオーガニックチョコレートを多く扱っていますので、オフィスでの栄養補給にぜひご利用ください。また、オフィスdeビオでは、健康経営取り組みとして導入して頂いた企業様の声をご紹介しております。ぜひ、こちらも参考にしてください。
オフィスdeビオ お客さまの声:https://officedebio.com/voices/
<参照元>
・有機食品の検査認証制度 農林水産省
・オーガニックとは 1999, 2013修正, コーデックス委員会
・チョコレートの健康効果 株式会社明治・愛知学院大学大澤教授