【男性版】健康保険加入者における特定保健指導該当者と体重増加率

【男性】健康保険加入者における特定保健指導該当者と体重増加率

特定健診(特定健康診査)とは?

日本人の死亡原因の約6割を占める生活習慣病の予防のために、40歳から74歳までの方を対象に、メタボリックシンドロームに着目した健診です。

特定保健指導とは?

特定健診の結果から、生活習慣病の発症リスクが高く、生活習慣の改善による生活習慣病の予防効果が多く期待できる方に対して、専門スタッフ(保健師、管理栄養士など)が生活習慣を見直すサポートのことです。また、そのサポート対象となる方のことを「特定保健指導該当者」と言います。

全保険者における特定保健指導該当者と喫煙率の関係

出典:第29回保険者による検診・保健指導等に関する検討会(平成29年4月24日(資料1)

全保険者における特定保健指導該当者と20歳の時からの体重増加の関係

出典:第29回保険者による検診・保健指導等に関する検討会(平成29年4月24日(資料1)

グラフから読み取れること

「現在、たばこを習慣的に吸っている」の質問に「はい」と答えたグラフと「20歳の時から体重が10キロ以上増加している」の質問に「はい」と答えたグラフを比較すると、喫煙者数の多い年代ほど割合が高いことが読み取れます。

喫煙は男性ホルモンを刺激し、内臓脂肪型肥満になりやすくなります。また、煙草に含まれるいろいろな物質によって、肥満を抑える善玉物質の減少や脂肪そのものを分解する酵素の働きを低下させるため、肥満の原因のひとつとなっています。

引用・参考文献:中村正和:特定健診・特定保健指導における禁煙支援マニュアル(厚労科研)、日本禁煙科学会:禁煙指導・支援者のための禁煙科学(文光堂、2007)

ホルモンバランスや酵素の働きを修復するには、それに必要な物質を食事から取り入れることが大切になります。喫煙されている方ほど普段の食事を含む生活習慣に注意が必要となります。