オーガニック(有機食品)の国内生産量の推移

オーガニック(有機食品)の国内生産量の推移

国内でのオーガニック食品って増えているの?

国内の全農家数の減少とともに、有機農業に取り組む生産者も経年的に減少してきています。しかし、農業への新規参入者における有機農業に取り組んでいる者の割合は2~3割と高い傾向にあります。

全国での有機農業の取組面積の推移

有機農業の取り組み総面積は、国内の耕地面積の0.5%とまだ伸びしろがある状況ではありますが、平成21年から比較すると緩やかに増加しています。

有機農業の取組面積(全国合計)

今後の展望は?

有機農業に取り組む生産者が持つ課題として最も割合が多かったのが「労力がかかる」でした。その他に「収量や品質が不安定」や「資材コストがかかる」などが挙げられています。確かに、農薬を使わない有機栽培では、除草などに費やす労働時間が多くかかってしまいます。

しかしその分、自分が育てた作物に愛着を持つ農家が多いイメージです。スーパーの有機食品売り場や産地での直売所などでは、商品のラベルに農家の方の名前や顔写真などが載せられているのをよく目にします。販路の確保も有機農業の課題としても挙がっておりましたが、これからは「誰が作ったか」が消費者の商品を選ぶ基準になっていくのではないでしょうか。

これから有機食品を取り入れたいとお考えの方も是非、「どんな人が、どんなところで作ったのだろう」と想像しながら有機食品を選んでみてください。 生産者や気候などによる繊細な味も違いも、有機食品を食べる上で楽しみのひとつだと思います。

出典:令和元年7月26日農林水産省生産局農業環境対策課「有機農業をめぐる我が国の現状について」