法定外福利厚生「ライフサポート費用」のうち従業員に人気の項目とは

法定外福利厚生「ライフサポート費用」のうち従業員に人気の項目とは

<参照元>
・一般社団法人日本経済団体連合会「第62回 福利厚生費調査結果報告 2017年度(2017年4月〜2018年3月) 」

法定外福利厚生サービスのうち人気の項目は?

企業ごとに独自に設けることのできる法定外福利厚生サービス。その中でも、従業員の人気トップ3の項目である「住宅関連」「ライフサポート」「医療・保険」。

ここでは、法定外福利厚生費のうち23.9%(2017年度)を占める「ライフサポート」について、具体的にみていきましょう。

ライフサポートとは

ライフワークバランスの推進、少子高齢化対策という社会的視点でも注目を集めており、「働き方改革」実現のため、多くの企業が独自の制度を設けている項目です。

ライフサポートは、下記9つの小項目から構成されます。

(1)給食
(2)購買・ショッピング
(3)被服
(4)保険
(5)介護
(6)育児関連
(7)ファミリーサポート
(8)財産形成
(9)通勤バス・駐車場

育児関連費用は過去最高値に

上図は1981年度〜2017年度のライフサポート費用を構成する各小項目の推移を表したものです。

多くの小項目が総じて減少傾向にある中で、「育児関連」は前年比11.1%増(409円)と大幅に増えています。

育児休暇や社内託児施設の設置、保育施設の斡旋などの育児関連が年々増加傾向にあることは、企業が仕事と育児の両立に向けた支援策を充実させていることが読み取れます。

これは、2003年に施行された次世代育成支援対策推進法によって、女性の活躍推進の動きに弾みがつき、女性労働市場の採用力向上を意識する企業が増えたことが大きな要因のひとつともいえるでしょう。

時代とともに移り変わる福利厚生

福利厚生の在り方は、社会背景とともに変化していることが分かります。今、どんな福利厚生があるのか、従業員が何を必要としているのか、この機会に情報収集するとともに、自社の福利厚生サービスを見直してみてはいかがでしょうか。

<参照元>
・一般社団法人日本経済団体連合会「第62回 福利厚生費調査結果報告 2017年度(2017年4月〜2018年3月) 」
・労務研究所「2017年度の福利厚生費」