TOPIX平均と健康経営銘柄企業24社の株価推移

TOPIX平均と健康経営銘柄企業24社の株価推移

TOPIX平均と健康経営銘柄企業24社の株価推移

コード 企業名 期間騰落率
101 日経平均 26.4%
151 TOPIX 26.0%
健康経営銘柄企業24社平均 28.3%
健康経営銘柄企業24社の個別株価推移
コード 企業名 期間騰落率
1925 大和ハウス工業 81.1%
2120 ネクスト 71.4%
2651 ローソン 1.8%
2802 味の素 1.6%
3591 ワコールホールディングス 39.4%
4452 花王 43.5%
4507 塩野義製薬 92.3%
4543 テルモ 68.0%
5195 バンドー化学 44.0%
5332 TOTO 94.6%
5406 神戸製鋼所 -54.8%
5947 リンナイ 21.4%
6287 サトーホールディングス 0.8%
6448 ブラザー工業 27.3%
6902 デンソー 9.9%
7862 トッパン・フォームズ -2.7%
8001 伊藤忠商事 54.8%
8601 大和証券グループ本社 -24.6%
8766 東京海上ホールディングス 23.5%
8840 大京 17.7%
9005 東京急行電鉄 15.9%
9201 日本航空 6.0%
9531 東京ガス -12.3%
9719 SCSK 58.6%

出典:カブドットコム証券作成資料

上記の表より結果を見ていくと、日経平均やTOPIXの期間騰落率を上回る企業は24社中11社でした。24社の平均騰落率は28.3%となり、日経平均を1.9%、TOPIXを2.3%上回る結果となりました。健康経営のどのような点が株価騰落につながっているのでしょうか

TOPIXの推移

昭和60年以降政府は景気回復の為に金利を下げたため、金融からお金を借り土地や株式を買う企業や個人が急激に増え、平成2年まで土地と株の値段が上がりました。景気が良ければ土地の値段は上がり富を得ると思われていました。

バブル崩壊後、日本経済は急速に縮小し、企業が銀行よりお金を借りなくなったことで苦しい状況に追い込まれました。これが「失われた10年」といわれデフレ経済が1992~2002年まで続きました。政府は「ゼロ金利政策」も行いましたが、回復が見られずそのまま大きく下落することとなりました。その後リーマンショックが発生し、世界経済は不況に包まれました。それを経た現在、「アベノミクス」という政策で「復興・防災・老朽化の再生への財政出動」「物価上昇」「イノベーション創出や省エネ・再生エネルギー投資の促進」を打ち出し少しずつではあるが上昇傾向が続いています。

健康経営優良法人

健康経営優良法人は健康経営に取り組んでおり認定された企業のことを指します。近年、「少子高齢化による働き手不足」による過剰なサービス残業などの社会問題からメンタルヘルスの悪化が挙げられています。健康経営に取り組んだ企業の多くは「離職率の低下」「健康経営に取り組む企業としてメディアの取材を受ける」「投資家から中長期的な成長が見込まれると評価される」などプラスな効果が見られています。

従業員の健康を保つことより業務のパフォーマンス向上することが挙げられます。また企業が負担する医療機関の経費削減にもつながります。企業が負担する医療費は平均3割であり、従業員が健康を損ね医療費が増えると、企業の負担が増えることになります。健康経営を進めることで企業負担の医療費の削減することにもなります。

そして健康経営は優秀な人材確保や企業の将来の利益増加が見込めます。よって企業価値が上がることが想定されています。従業員の健康リスクを減らすことで株式の価値が相対的に高くなっております。