S&P500社平均と優良健康経営表彰企業の長期的なパフォーマンスの比較データ

S&P500社平均と優良健康経営表彰企業の長期的なパフォーマンスの比較データ

S&P500社平均と優良健康経営表彰企業の長期的なパフォーマンスの比較

1万ドルの投資が13年後には優良健康経営表彰企業では1万7,871ドル余になり、S&P500社平均では9,923ドル余にとどまっている。

出典:データヘルス・健康経営を推進するためのコラボヘルスガイドライン

S&P500とは、アメリカの有力投資情報会社スタンダード&プアーズ社(S&P)がニューヨーク証券取引所・アメリカン証券取引所・NASDAQ登録の合計500銘柄いついて発表する株式指標のことです。それに対し健康経営表彰企業は、地域の健康課題に即した取り組みや日本健康会議が進める健康増進の取り組みをもとに、特に優良な健康経営を実践していることを表彰された企業です。健康経営に取り組む優良な法人を「見える化」することで社会人や企業、金融関係から「従業員の健康を経営的な視点で考え、戦略的に取り組んでいる法人」として社会的に評価される企業です。

上記の図から有料健康経営表彰企業は、S&P500社を大きく上回るパフォーマンスを上げていることがわかります。それではなぜ優良健康経営表彰企業はパフォーマンスを上げることができるのでしょうか。

従業員の健康関連コストの全体構造(米国金融慣例企業の事例)をもとに考えてみましょう。健康関連コストは医療費・長期的障害・短期的障害・病欠・プレゼンティイズムの要素から成り立ちます。プレゼンティイズムとは従業員が働いているものの何らかの健康問題によって業務のパフォーマンスが落ちており企業から見れば、間接的に健康関連コストが発生している状況を指します。

医療費は企業の従業員に関する健康関連コストの約15%を占めていますが、プレゼンティイズムは約70%以上を占めていることからプレゼンティイズムが健康関連コストに大きな影響をあたえることは一目瞭然です。

企業組織のパフォーマンスの最大化を図るためには、医療費だけでなくプレゼンティイズム等も含めた問題を考えていく必要があります。コスト管理的な考えより「人材」を企業における最大の資産と考え、積極的に従業員の健康維持と増進に投資することが、今後の企業組織に大きな影響を与えるが考えられます。従業員の健康維持の為、まずは食事・運動管理をしてみてはいかがでしょうか。