健康経営における男女別健康リスク評価

健康リスク評価における男性・女性間の違い

健康リスク評価(健康リスク13項目*)4企業・組織の結果

参考資料:データヘルス・健康経営を推進するためのコラボヘルスガイドライン、P35図17

健康リスク評価とは?

健康関連総コストに密接に関連すると思われる健康リスク項目は、大きく3つのカテゴリに分けられます。

・生活習慣リスク(喫煙、運動、飲酒、睡眠休養の4項目)
・生物学的リスク(血圧、血中脂質、血糖値、肥満、既往歴、主観的健康観の6項目)
・心理的リスク(ストレス、仕事満足度、生活満足度の3項目)

企業・組織の人員における健診データ等に基づき、健康リスクの構造を高・中・低の3つに分類したものが健康リスク評価です。

健康リスク項目が共通する4企業・組織についての健康リスク構造分析では、低リスク者が3分の2近くを占めています。

男性女性の健康リスク評価について

男性の健康リスク評価の一例を見ると、高リスク及び中リスク者が約40%近くを占めています。
血圧、血中脂質、肥満、血糖値、喫煙習慣について、男性は女性より割合が10%以上高くなっています。

一方、女性では低リスク者が73%おり男性の低リスク者の割合と約12%の差があります。
女性は男性より既往歴の割合が約12%高くなっています。

これらのことから、従業員の食事や飲酒といった食生活や、喫煙、運動等の習慣の見直しを促すことで、労働パフォーマンスの向上、健康リスク構造の改善、健康関連総コストの削減に繋がると思われます。

<参考文献>
・厚生労働省保険局「データヘルス・健康経営を推進するためのコラボヘルスガイドライン」
・東京大学政策ビジョン研究センター健康経営研究ユニット「健康経営評価指標の策定・活用事業成果報告書」