企業規模からみる福利厚生のカフェテリア導入率
「導入企業」の規模別分布
全産業 | 製造業 | 非製造業 | |
---|---|---|---|
合計 | 97(100%) | 57 | 40 |
500人未満 | 6(6.2%) | 1 | 5 |
500~999人 | 3(3.1%) | 0 | 3 |
1,000~2,999人 | 27(27.8%) | 20 | 7 |
3,000~4,999人 | 15(15.5%) | 7 | 8 |
5,000人以上 | 46(47.4%) | 29 | 17 |
参照元:一般社団法人日本経済団体連合会「第62回 福利厚生費調査結果報告 2017年度(2017年4月〜2018年3月) 」
従業員が自身の好みに合う福利厚生メニューを自由に選んで利用できる選択型福利厚生サービス「カフェテリアプラン」。 いま、導入企業が増加していることをご存知でしょうか?
カフェテリアプラン導入企業の状況
経団連の「第62回福利厚生費調査結果報告」によると、カフェテリアプラン導入企業は、2002年は30社(回答企業の内4.3%)でしたが、2017年には97社(回答企業の内14.7%)と3倍以上にも増加しています。 そのうち、上図の企業規模別導入状況によると、従業員数1000人以上となる規模の大きい企業が、全体の9割以上を占めていることが分かります。 ではなぜ、大企業での導入が進んでいるのでしょうか?
大企業がカフェテリアプランを導入するメリット
それは、コスト面などのスケールメリットを活かしやすいためです。
具体的には、
・カフェテリアプランはポイントの付与、利用状況を管理する必要があるため、従業員数が多いほど「一人あたりのコストを抑えられる」こと
・年齢、性別、家族構成、価値観などによって異なる様々な従業員の「多様なニーズに応えられる」という最大の魅力を活かせること
が理由として挙げられます。
カフェテリアプランを導入している企業例
カフェテリアプラン導入の先駆者といえば、トヨタ自動車が2000年に全社導入を行い、ニュースで大きく取り上げられたことは記憶に新しいですね。 その他にも、三菱電機、富士ゼロックス、アサヒビールなど、多くの企業で導入されています。
従業員のための福利厚生は企業戦略にも繋がる
従業員をサポートする福利厚生の充実は、企業にとっても、優秀な人材の確保や従業員の定着を促す上で、重要なアピールポイントとなります。 自社の制度や従業員の特徴に応じて、ぜひこの機会に、カフェテリアプランの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
<参考文献>
・一般社団法人日本経済団体連合会「第62回 福利厚生費調査結果報告 2017年度(2017年4月〜2018年3月) 」