【福利厚生】医療・保険・ヘルスケアサポート費用の推移

【福利厚生】医療・保険・ヘルスケアサポート費用の推移

出典:第62回福利厚生費調査結果報告(2018年・一般社団法人 日本経済団体連合会)

医療・保険・ヘルスケアサポート費用の推移

企業の福利厚生費全体としては、近年は増加傾向にあります。法定福利費(各種保険など)は、減少している年もあるものの、1981年以降、一貫して増加傾向にあります。一方で、法定外福利費(住宅関連、医療・健康関連、ライフサポートなど)は、1990年代後半をピークに年々減少傾向にあります。法定外福利費の減少の背景には、法定外福利費の役半分を占める住宅関連の見直しがあります。住宅関連費の推移については、別コラムで触れていますので、ぜひご覧ください。

医療・健康」については、2000年代前半に診療所等の運営費用である「医療・保健衛生施設運営」が大きく増加し、2006年以降は高止まりしています。一方で、健康診断費や人間ドックに対する補助費である「ヘルスケアサポート」については、2000年代前半以降は一貫して微増を続け、2000年から比べると、75.4%の増加となっています。

「医療・保健衛生施設運営」、「ヘルスケアサポート」の近年の増加の背景には、生活習慣病の予防や健康経営への関心の高まりがあると考えられます。近年、福利厚生サービスについても、住宅関連への補償だけではなく、子育て関連やライフサポートといった、QOL向上のためのサービスのニーズが高まってきています。これを機に自社の法定外福利費の内訳と従業員の満足度を調査し、ニーズに合った福利厚生サービスの採用を検討してみてはいかがでしょうか。